Maison & Objet
インテリア&ライフスタイルデザインの国際展示会「メゾン・エ・オブジェ・パリ」が、2015年9月4日(金)〜9月8日(火)までの5日間、パリにて開催されました。
Maison & Objet「メゾン・エ・オブジェ・パリ」
PRECIOUS「プレシャス」
この世界規模の最新のトレンド発信の場である「メゾン・エ・オブジェ・パリ」内のラグジュアリー&デザイン分野の第7ホールで、これからのインテリアデザインのトレンドを読み解き、最新のトレンドを仕掛けるトレンドセッター(trendsetter)であるエリザベス・ルリッシュ(Elisabeth Leriche)が提案をする【プレシャス】というテーマのトレンドブースに、私、塚本尚司(Showzi tsukamoto)が招かれて、私の金継ぎの作品と金継宗家の金継ぎの実演を披露してきました。
エリザベス・ルリッシュ(Elisabeth Leriche)の【プレシャス】というテーマは、『「珍しいもの」や「特異なもの」のメタファーとして登場したのです。
質の高い装飾芸術のカンバックだけでなく、過剰さという風潮に注目し、ハンドクラフト的な仕上がりの一点ものについての取り組みをさらに掘り下げたいと考えていました。
まるで一般的なものが耐え難いほどに平凡になってしまったために、希少性、つまり、特異なモノや神聖なモノ、そして世俗的なものに由来するあらゆるモノと、平凡さを区別するために、フォルムを誇張させなければならないといった感じです。
周囲を取り巻くカオスから最終的に何かが現れるようにするのです。
私達は皆、バロックの影響力の復活に取り組みたいと願っていました。
このような背景から、私達は、ラグジュアリーすら超えたプレシャスという性質を帯びたモノとは何なのかという疑問を投げかけるに至ったのです。そして、ゴールドや装飾芸術のカムバックに注目しました。』
と語っています。
Maître Kintsugi Showzi Tsukamoto en pleine démonstration
Maison et Objet septembre 2015
金継宗家の金継ぎ
日本の伝統文化の茶の湯では、壊れた茶碗を金継ぎして、
金蒔絵を施した傷の繕いを一つの文様として、
器の美しい景色と見立て、「金継ぎ」は単なる器の修復にとどまらず、
芸術として鑑賞されてきました。